<Header>
<Author: 白居易>
<Title: 賣炭翁 苦官市也>
<Format: 七言古詩>
<Year: 2000>
<BookName: 校注唐詩解釈辞典>
<Translator: 松浦友久>
<style: 現代文無假名>
<style2: 日本現代譯文無假名標注>
<TranslatedTitle: 売炭翁（ばいたんをう）　宮市（きゅうし）に苦（くる）しむなり>
<BookPage: 527-535>
<UsedPage: 9>
<Feature: 1, 4>
<End Header>
<Poem>
賣炭翁，
伐薪燒炭南山中。
滿面塵灰煙火色，
兩鬢蒼蒼十指黑。
賣炭得錢何所營，
身上衣裳口中食。
可憐身上衣正單，
心憂炭賤願天寒。
夜來城上一尺雪，
曉駕炭車輾冰轍。
牛困人飢日已高，
市南門外泥中歇。
翩翩兩騎來是誰，
黃衣使者白衫兒。
手把文書口稱敕，
迴車叱牛牽向北。
一車炭，
千餘斤，
官使驅將惜不得。
半匹紅紗一丈綾，
繫向牛頭充炭
<End Poem>
<Translation>
炭売りのじいさん、終南山に入って、薪を伐り炭を焼いて生活し ている。
顔じゃう、ほこりや灰にまみれ、すすけた顔色をし、左右の鬢の毛はごま塩で、十本の指はまっ黒だ。炭を売って 銭を手にいれるのは、いったい何のためか。身につける衣服と口にいれる食物を買うためだ。
気の毒にも、身につけた衣服は、まぎれもなく単衣あもの一枚、それでいて心の中でじいさんは、炭の値だんが安くなることを心配して、気候は寒いほうがいいと願っている。
昨晩から長安の郊外には、一尺もの雪がつもった。明けがた、炭 車に牛をつないで、凍てついた路をぎしぎしと引かせていく。牛はつかれ、老人は空腹になり、太陽はもう空高くのぼった。ほっと一息、市場の南門の外側のぬかるみのなかで、休憩する。
そこへ威勢よく駆けてくる二人の騎馬の男、それはいったい何者 かと言えば、黄衣をまとった宮市の使者と、白い単衣のうわぎを着た若者である。
手に書きつけを撮りしめ、口には「勅命だ」と叫んで、炭車の向 きをかえさせ、牛をしっしっと叱って、北の方へと引いていってしまう。車いっぱいに積んだ炭は、千余斤もあるが、宮市の役人が追いたてていったからには、いくら借しんでも、どうにもならない。 わずか半びきほどの紅い紗ど、一丈ばかりの綾。そんなものを牛の頭にかけて、炭の代金に充てよとは、何とひどい話ではないか。
<End Translation>
<Formatted Translation>
炭売りのじいさん、
終南山に入って、薪を伐り炭を焼いて生活し ている。
顔じゃう、ほこりや灰にまみれ、すすけた顔色をし、
左右の鬢の毛はごま塩で、十本の指はまっ黒だ。
炭を売って 銭を手にいれるのは、いったい何のためか。
身につける衣服と口にいれる食物を買うためだ。
気の毒にも、身につけた衣服は、まぎれもなく単衣あもの一枚、
それでいて心の中でじいさんは、炭の値だんが安くなることを心配して、気候は寒いほうがいいと願っている。
昨晩から長安の郊外には、一尺もの雪がつもった。
明けがた、炭 車に牛をつないで、凍てついた路をぎしぎしと引かせていく。
牛はつかれ、老人は空腹になり、太陽はもう空高くのぼった。
ほっと一息、市場の南門の外側のぬかるみのなかで、休憩する。
そこへ威勢よく駆けてくる二人の騎馬の男、それはいったい何者 かと言えば、
黄衣をまとった宮市の使者と、白い単衣のうわぎを着た若者である。
手に書きつけを撮りしめ、口には「勅命だ」と叫んで、
炭車の向 きをかえさせ、牛をしっしっと叱って、北の方へと引いていってしまう。
車いっぱいに積んだ炭は、千余斤もあるが、
宮市の役人が追いたてていったからには、いくら借しんでも、どうにもならない。 
わずか半びきほどの紅い紗ど、一丈ばかりの綾。
そんなものを牛の頭にかけて、炭の代金に充てよとは、何とひどい話ではないか。
<End Formatted Translation>